ボーン・スプレマシー The Bourne Supremacy 【DVD】

ご存知、ボーン・アイデンティティーの続編です。


前回、記憶が戻らないものの、なんとか陰謀から逃れて安息の日を手にしたと思われていたジェイソン・ボーンにまたも危機が迫る。


このシリーズは、「記憶喪失」というのが打ち出の小槌の様な機能を果たしているんですね。
主人公が記憶を完全に取り戻さないかぎり、彼が過去に関わった作戦や事件をネタにして色々な話を展開することができるわけです。


この映画の見所は、大きく二つ。
一つは、ジェイソン・ボーンの精密機械のような戦士としての行動です。彼が着実に敵に近づいていく様は、見ていても恐いです。
本当に精密機械のように、無駄なく、確実に敵の手がかりを入手し、一歩づつ迫っていきます。
このあたりの演出が、主人公を特殊部隊のエリートという設定にリアリティを与えています。


もうひとつは、カーチェイスです。
前回も話題になりましたが、今回も独特のカーチェイスは圧巻です。
一度見ていただければわかるのですが、この映画のカーチェイスは車を高速で走らせて、派手にクラッシュさせるという、お定まりのパターンではありあせん。
さながら、実写版のルパン三世のカーチェイスのごとく、狭い道路をちょこまかと車が走り抜け、あっちに当たり、こっちに当たりして、車がぼろぼろになりながらもまだ走り続ける、といったシーンが見られます。
とにかく一度ご覧いただくことをおすすめしたいです。


派手さでいえば、他に派手なスパイアクション物はあると思いますが、スリル、アクション、サスペンス等がバランスよく構成された映画と言えます。