ソーシャルネットワーク

友人がこの映画をみて、Facebookに入会してきたので、どんなものかと思い見てみました。

はっきり言って、全く面白くなかった。
こういった、ベンチャー企業をテーマにした映画は過去にもありましたが、この映画は訴訟の際のやりとりの会話と、回想シーンも会話だらけで、映像にしてまで見るものでっぴゃないようなきがしました。

これまでの企業を扱った映画と大きな違いだと思うのは、正に扱っている産業の違いだと思います。
例えば、「タッカー」などは、オリジナルのアイディアで今までになかった自動車を開発した、ビッグ3に挑む映画ですが、これはビジュアルにしやすいものがテーマなので、見ていても面白いのです。

また、ハワード・ヒューズを描いた「アビエイター」なども、飛行機産業のことや映画の制作のシーンが多かったため、ビジュアルに変化があり面白い作品に仕上がっていたと思います。

それに対して、この映画は製品が見えにくいのです。ザッカーバーグが作っていたのは素晴らしいシステムなんですが、絵的に表現が難しく、出てきたとしても液晶の画面なのです。しかも前述のように全く動きが無い。

もちろん、映画は「動き」だけではないのですが、上記の理由からあまり変化もなく盛り上がりに欠けた印象が残りました。

また、争点も見ている人にわかりにくいのではないでしょうか?ボート兄弟が主張している「アイディア」の盗用も「まぁ似た様なアイディアを持っていたんだな」位にしかイメージしにくいので、車や飛行機みたいに、ライトの形がとか、プロペラの形が、と言った様なものでは無いので、どこまで伝わるのかが、わかりません。
しかも、ボート兄弟はただひたすらボートを漕ぎながら「あいつが、俺達のアイディアを盗んだ!」と主張しているだけで、なにがどう盗まれたのかがイマイチ分からないのです。

というわけで、とりたてて何か引っかかるところもなく、時間が過ぎた映画でした。
Facebookの大まかな成り立ちがわかったという所がよかった所なのでしょうか。
もっとも、雑誌とかで得られた情報なんだと思いますけど。