MacBook Pro Late 2006のHDDを換装してみた。

久しぶりだからというわけではないのですが、ちょっと前置きが長いです。


【はじめに】
さて、4Sも順調に乗換えが済み(ちゃっかり買っている)、iOS5iPhone3GSを始め、Phone4(抜け殻)、初代iPadにもアップグレードが済んだところで、
もう五年目に入る、MacBook Pro Late2006に困ったことが起こり出しました。

HDDがの容量(130G )が限界に達し始め、「デュスクが一杯です」という表示がひっきりなしに出るようになり、iTunesも何かするたびにスピニング・ホイールが出るようになりかなり遅くなって、というか殆ど使い物にならなくなってしまいました。
これはもしかしたらOSをLionにしたからなのかもしれませんが、兎に角ディスクの容量が数Gの領域に入ってきたので、何か手を打たないといけなくなり、NASにデータを入れ替えたり、使っていないアプリケーションを極力削除したのですが、大幅に状況が改善しません。

そこで、意を決してHDDの容量アップを考えることに(お金が無い!)。



Appleストアへ電話】
HDDの容量アップと言っても、元々物臭な私としては人にやってもらった方がいいと思い先ずはAppleストアに電話しました。
まず、間違ってオンライン・ストアに電話したら、持ち込みは直接店に電話して欲しいと言われたので店の電話番号に電話をします。
20人近く待ってようやく話ができたと思ったら、「そういうことはやってません。」で、終了〜!。
それくらいのことは、オンライン・ストアの人から説明してもらっても良かったのでは?

正規の仕様以外のパーツは取り扱ってないとのこと、まぁ当たり前といえば当たり前ですかね。

この辺から、結局は自分でHDDは自分で換装しないといけないような雰囲気を感じ始めます。

それでも諦めの悪い私は、過去にPismoのHDDを交換してもらったりしたこともあるので、HDD換装のサービスをしているお店(どこまでも物臭)を探しますが、これが交換料が馬鹿高い!
2.5 inch のHDD本体はもうそれほど値段高くないのですが、作業台が確実に高くて下手をすると4倍くらいも取るお店もあります。

これは自分でやらない手はない!ということで、自分でやることにしました(諦めが悪すぎる)。



【HDD換装の準備(事前に買ったもの)】
<HDD>
先ずは肝心のHDDを買わないといけません。
交換の仕方を載せていたブログでは、ウェスタン・ディジタルの○を乗せていましたが、記事の時期が比較的古かったのもあり、HDDはちょっと違ったものを探してみました。

色々Webを徘徊して(この時が一番楽しいんですが)、最終的にWestern Digital WD7500BPKT Scorpio Black SATA3G 16MBに決定しました。

決め手となったのは容量、回転数とキャッシュです。
750Gといえば元々の130Gより大幅にアップですし、回転数も速い上に、キャッシュが16MBというのも魅力がありました。


<HDDケース>
後は、外付け用のHDDケースです。事前の作業でも必要になりますし、外した後のHDDも外付けとして使えるのであったほうがいいと思います。
私は、Amazonで適当にみてGroovy 2.5 HDD Case SATA専用を買いました。


<工具類>
個人の家にあまりないのが、6Tのドライバーです。これがないと仕事ができませんよね。
Macをいじったりしたことがある人は、持っているかもしれませんが、普段あまり使わないタイプのドライバーですよね。
これも適当にAmazonで見繕って買いました。個人的には、もち手の部分が太くなっている方が力がかけやすいので、6Tのように小さいネジの頭を潰すリスクが少なくていいと思います。

他にも小さいプラスドライバーが必要になるので、全く家にそういうものがないときは、100円ショップのものでもいいので、小さい経のドライバーセットを購入しておいたほうがいいと思います。


<その他にあったほうがいいと思うもの>
他のWebには載ってなかったことで、個人的に一つ用意したのは、ネジを一時的に入れておくピルケースです。
100円ショップにも売っていますので、外していったネジを順番に入れていくと後でとても楽です。
ネジも小さいので無くしてしまうこともありませんしね。

また、もう一つ他のWebには書いてなかったことで、個人的にあったらよかったと思ったものがあります。
それは樹脂製のヘラです。後述しますがMacBook Proのキーボードを本体から外す時にあったほうが良かったと思いました。
マイナスドライバーで、開けようとすると本体やキーボードに付いている樹脂に傷がついてしまいます。


<追 加>
もしあれば、エアクリーナーを使って、中を開けた時に掃除をしてしまいましょう。
結構ホコリが溜まっています。



【本題のHDDの交換】
いよいよ交換です。
大きく分けると、HDDの準備と交換作業に大きく別れます。


<HDDの準備作業>
HDDが来たら先ずは同時に買っておいたケースに入れ、外付けディスクとしてMacBook Proに接続して、Carbon Copy Clonerというアプリケーションを使いコピーを行います。
120Gで大体2時間チョイ位かかります。

ここで、必ず「システム環境設定→起動ディスク」からコピーの終わった外付けディスクを起動ディスクに選んで、起動ディスクとして動作するかを確認してください。


<HDDの交換作業>
慣れていな人は、事前に下記のサイトを読んでイメージトレーニングをしておくといいかもしれません。
自分でもしました。

参考になるサイト
難易度はやや高め!? MacBook ProのHDD&光学式ドライブの交換手順 ASCII.JP
【写真付】MacbookproのHDDを交換してみました。ICHIZO YAMAMOTO BLOG
MacBook ProのHDDを換装 写真とMaciPhone

やっている途中で、とても参考になったのが、iPadiFixitというアプリです。
このアプリが秀逸で、詳細な写真入りで順番を追って解説されているので、紙芝居の順に作業を進めていたら大きな問題はなく交換することが出来ました。


<大変だった点>
上記の先人たちのブログでは、「もんだなく出来ました」と書いてありましたが大きく2点苦労した点がありましたので書いておきます。

1.キーボードが外れにくい
解説でも「キーボードを垂直に引き上げる」と意図も簡単に書いてありますが、実はそうはいきませんでした。
Late2006のMacBook Proは横と背後にはネジが使ってあるのですが、デザインの関係からか全面にはネジはありません。その代わりに全面にはスナップで止めるような機構でキーボードが外れないようになっています(表現が難しい)。
言い換えると、キーボードの全面が爪でパチっとハマる方式になっているので、ネジを外したからといって前面部分は緩くなってこないので、多少こじ開ける感じ(※個人的な感覚です)で開ける必要がありました。
この時にマイナスドライバーを使ったのですが、樹脂性のヘラがあった方が良かったと思いました。

2.HDDの糊
キーボードを開けたら、幾つかの作業の後に古いHDDに糊付けされているフラットケーブルを剥がす作業があります。これも、自分のはかなりしっかり張り付いていたので神経を使って疲れました。

これは、本当に丁寧に少しづつ細いドライバーの軸を回転させながら剥がしていけば、なんとかとれてくれますので、急速を入れながら気長に作業してください。



【感 想】
HDDの交換だけで2時間位かかりました。カーボンコピーにも2時間強かかっているので、何だかんだで5時間近くかかっていることになります。大仕事ですね。

でも、期待していた以上にHDDの反応も良くなりましたし、起動時間も確実に早くなりました。
モリーが3Gまでなので、時々息切れをしている様子をみせますが、寿命は確実に伸びましたね。
これでMacBook Proはまだまだ活躍してくれそうです。
最初は億劫でしたがやってみるとかなり楽しかったし、結果も出たので大満足です。