アイドル武者修行

V6の井ノ原さんの書いた本です。

内容は、「日経エンタテインメント」に連載していた記事をまとめた形になっています。
同じ日経系なので、当たり前かもしれませんが、日経ビジネス人文庫シリーズで文庫化されているのが面白いと思いました。
オレンジの本棚(自伝・評伝)なので、違和感が無いと言えば無いのですが...

アイドルの書いた本なので、いくらでも穿った見方はできると思いますが、深読みをしても面白くないので、素直に解釈して読む事が重要だと思います。

素直に解釈する事を前提にすると、非常にストレートに日常の事が書かれている本だという印象です。

アイドルという仕事をしながら高校に通い始めたり、幅を広げる為に宝塚や歌舞伎を見に行ったり、お金を払ってきてもらうファンの人にどうやって納得してもらえる無いようにするかを腐心するところなど、本当に試行錯誤しながら仕事にアプローチしている姿が表現されていて、プロの姿を感じることができます。

こういう風に言うと僭越なのかもしれませんが、読んでいくと有る部分は、サラリーマンと同じと感じる所も有り、ある部分では違う所も有りと、自分の立場に照らし合わせて読めたので面白かったです。

エピソードには、意外と知らない事も書いてあり、「ほほ〜!」「え!そうなんだ〜!」という事も多いので、単に芸能人の実態(これが全てとは思わないですが)に触れるという観点からも、面白い本だと思います。

【目 次】
スタッフとの仲間意識
こんなに違う日韓アイドル事情
ハマってしまった小劇場
ジャニーズコンサートの作り方
もうひとつ番組を当てる難しさ
映画になっちゃった僕のバカ青春
子ども番組、お兄さん役の快感
香港・台湾・韓国ファンの違い
高熱と格闘して働く年末年始
大物外国人演出家との闘い〔ほか〕

アイドル武者修行(日経ビジネス人文庫)

アイドル武者修行(日経ビジネス人文庫)