グーグル時代の情報整理術

1.ひとことでいうと
「脳の特性にそった仕事の仕方をしましょう」
という事を提案しています。


2.概 要
認知科学や、作者自身の体験をベースに、脳の特性にあった働き方を、生活習慣から、日々のタスクの管理の仕方まで、レベルを変えながらそれぞれのレベルにおいて、どういうアプローチがあるかを述べています。

9時5時のタイムスケジュールは元々工場で働いている人の為に考えられたものであるから、オフィスワーカーnは必ずしもあっているとはいえないとか、夏休みは元々子供が農場で働く為に設けられたものである(これは、子供の頃母親からも言われたのを思い出しました)等の考え方は、「働き方」をライフワークにしている私には、はっとさせられるところがありました。

脳にストレスを与えないようにしなければ行けないといった、考え方は、GTDの根底にあるものと共通していて、改めて、GTD認知科学の考え方にもそったものであると、再認識しました。

タスク管理の仕方等は、必ずしも全て当てはまるという訳ではないと思いますが、幾つか自分にあったものを採用すると良いと思います。

また、巻末に筆者がおすすめする又はおすすめしない、ツールの紹介が載っていて、個人的にはこの評価も面白く読みました。
日本語の環境では、使えないツールもあったりするのがちょっと残念でしたが、読むだけでも面白いと思います。


3.作者について
作者は、もとGoogleのCIOをつとめていた人です。彼自身失読症でものを覚えるのにとても苦労したため、認知科学を博士号を取得する過程で、脳の働きに関して様々な事を学び、それを活かした働き方を考え、実践しています。


4.表紙

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)


5.目次

  1. 自分を客観的に見つめ直す
    1. 自らの脳を探る旅―カクテル・パーティとキャプテン・クランチ
    2. どうしようもなく間違った現代社会の仕組みと向き合う―夏休み
    3. 郊外生活
    4. 工場の勤務時間 ほか
  2. 新時代の整理術を身に付ける
    1. 検索が重要なワケ―テイラー・システムとトラッパー・キーパーに別れを告げて
    2. 検索技術をマスターする―フランスのパリか、ラスベガスのパリスか? ほか
  3. 大小さまざまな困難に打ち克つ(注意の散漫をなくし、仕事に集中する方法―脳の負担を抑える
    1. 仕事とプライベートを融合させる方法―浜辺でメールをチェック
  4. エピローグ
    1. 考えるな、滑れ!