グーグル時代の情報整理術
1.ひとことでいうと
「脳の特性にそった仕事の仕方をしましょう」
という事を提案しています。
2.概 要
認知科学や、作者自身の体験をベースに、脳の特性にあった働き方を、生活習慣から、日々のタスクの管理の仕方まで、レベルを変えながらそれぞれのレベルにおいて、どういうアプローチがあるかを述べています。
9時5時のタイムスケジュールは元々工場で働いている人の為に考えられたものであるから、オフィスワーカーnは必ずしもあっているとはいえないとか、夏休みは元々子供が農場で働く為に設けられたものである(これは、子供の頃母親からも言われたのを思い出しました)等の考え方は、「働き方」をライフワークにしている私には、はっとさせられるところがありました。
脳にストレスを与えないようにしなければ行けないといった、考え方は、GTDの根底にあるものと共通していて、改めて、GTDが認知科学の考え方にもそったものであると、再認識しました。
タスク管理の仕方等は、必ずしも全て当てはまるという訳ではないと思いますが、幾つか自分にあったものを採用すると良いと思います。
また、巻末に筆者がおすすめする又はおすすめしない、ツールの紹介が載っていて、個人的にはこの評価も面白く読みました。
日本語の環境では、使えないツールもあったりするのがちょっと残念でしたが、読むだけでも面白いと思います。
3.作者について
作者は、もとGoogleのCIOをつとめていた人です。彼自身失読症でものを覚えるのにとても苦労したため、認知科学を博士号を取得する過程で、脳の働きに関して様々な事を学び、それを活かした働き方を考え、実践しています。
4.表紙
- 作者: ダグラス・C.メリル,ジェイムズ・A.マーティン,Douglas C. Merrill,James A. Martin,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/12
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 289回
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5.目次
- 自分を客観的に見つめ直す
- 自らの脳を探る旅―カクテル・パーティとキャプテン・クランチ
- どうしようもなく間違った現代社会の仕組みと向き合う―夏休み
- 郊外生活
- 工場の勤務時間 ほか
- 新時代の整理術を身に付ける
- 検索が重要なワケ―テイラー・システムとトラッパー・キーパーに別れを告げて
- 検索技術をマスターする―フランスのパリか、ラスベガスのパリスか? ほか
- 大小さまざまな困難に打ち克つ(注意の散漫をなくし、仕事に集中する方法―脳の負担を抑える
- 仕事とプライベートを融合させる方法―浜辺でメールをチェック
- エピローグ
- 考えるな、滑れ!