もしドラ マネジメント エッセンシャル版の入門書!

御存じの通り、野球部を甲子園に出場させるべく、マネジャーが「ドラッカー」に書かれている事を導入しながら野球部の運営に奮闘するというお話です。

難しい本を漫画や小説にして読みやすく解説する本は星の数ほどでていますが、この本が売れているのはドラッカーが無くても普通の読み物としても読めるところにあると思います。
普通の解説本は、一応絵が書いてあったり、小説風ではあったりはするものの、結局解説が文字で書いてあったり、あまりストーリーとは関係ない部分が多かったりと、ストーリーと解説がアンバランスな事が多いのですがこの本はバランスがほんとうによく書かれています。

ドラッカーの解説も丁寧ですし、小説の筋に沿って考えが出てくるので、話にも集中しながら読み進むことができます。
ストーリーも結構面白いですし、感動もあります。これで、ドラッカーまで学べちゃうなんて盛りだくさんの本です。

あとがきに、会社のマネジメントと野球部のマネジャーの認識の違いがこの本を書くきっかけになったと書いてありましたが、私にも同じ様な事がありました。

芸能事務所のマネジャーをやっている友人がいるのですが、彼女は自分の職業を話すときに「タレントのマネジメントをやっている」と言っています。世間一般でいうマネージャーなのですが、私は、最初なぜそういう言い方にこだわっているのかと不思議でなりませんでした。
芸能人のマネージャーといえば、「わがままな人の使いっ走りで云々」といったイメージしか無かったので、どういう意味かわからなかったからです。
彼女の頭の中では、もしかしたら、ドラッカーを意識していたのかもしれませんね。

私は、今エッセンシャル版を読んでいます。うまくヤル気がつながれば、フルバージョンにもチャレンジしたいと思っています。