ハンニバル戦記[上] 塩野七生

既に有名なシリーズの本ですが、個人的には読むのは、初めてです。
ハンニバルの特集をテレビで見て、将軍ハンニバルにとても興味がわき、買って見ました。
というわけで、シリーズとしては途中からの購入になりますが、途中からでも違和感なく入っていけます。

冒頭に、大きな地図があり、所々にも拡大地図が入っているので、参照しながら読めるのでとわかり易いです。
細かいことですが、こういったことも大切ですよね。

ハンニバル戦記」とありますので上・中・下の3巻でハンニバル前後の時代を描くようです(というのも、まだ上巻だけしか読んでないので)。
上巻の前半はローマ軍とカルタゴがどうやって戦争状態になっていったかという、大一次ポエニ戦争がメインに書かれており、後半はポエニ戦争後のことが描いてあるので、ハンニバルは活躍するまでにはなりません(途中で生まれます)。

あまりこういった、史実を淡々と書いてある本は読まないのですが、民族の気質が天候や風土に影響されているという記述などが、現地に実際に住んでいる作者から書かれていることによって、説得力が増すような気がします。

まだ、上巻でしかもハンニバルがよちよち歩き状態ですので、頑張って読み進んでいきたいと思います。

ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)

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