教えるということ

今の会社に来てから、教えるということについて考えさせられることが多くなりました。
一番大きな原因は、教えられることを含めて教えるという場面に接することが多くなったからだと思います。
会社自体も、新入社員(中途採用も含めて)企業文化の教育を初め、詳細なカリキュラムが組まれていて、外部講師も含めてかなり多彩な、メニューで教育されます。
更に、別途社内大学のような物があり、指名、自由参加も含め、教育を受けることが出来ます。
今の部署においても、派遣の人たちには戦力として働いてもらうため、また将来的には正社員として働いてもらうために、かなりの時間をかけて教育をしています。
僕自身も、その教育には参加して一部のコースを任されています。(といっても大したことはしていませんが)
一部には、「絶対に教えない。」と主張している人もいます。
しかし、以下の理由から僕はどしどし自分のもっている物を教えていくべきただと思っています。

1.教えることによって自分の頭の中の整理が出来る。
特に、初心者に教えるための資料を作っているときにいつも感じることですが、教えることで僕が普段やっていることの整理が出来ます。
どういう方法で情報を集めているのか。どういうプロセスで、何を基準に物事を判断しているのか。データ、理論を元に判断しているのか、勘を元に判断をしているのか。
こういったことが、改めて気がついたり、新たに発見したりすることがあって、教えた後の仕事の精度が上がる気がします。

2.そもそも、ちょっと教えただけでまねされるような事で飯を食っていない。
先に述べた人の話ではないですが、個人的には教えたことで何かを盗まれると思っている様な人は、とっとと会社を辞めた方が良いですね。僕は、勝間さんの本で言っている1万時間のスキルを持っているつもりはありませんが、かといってちょっと教えたくらいで、僕と同じ事が出来るようになる程度のスキルでご飯を食べているとも思っていません。
仮に、本人の才能があるか、僕の教え方が上手くて、あっという間に僕よりも仕事が出来るようになったとしたら、僕は今の仕事を直ぐやめる覚悟は出来ています。
でも、その前に自分のスキルを上げる努力は常にしていますから、そう簡単には追いつかせませんけど。

3.なによりも、マネジメントの重要な仕事の一つは、人を育てることである。
僕は、マネジメントのクラスにはいませんが、組織にお世話になっているメンバーとして、組織貢献の一つは人を育てることだと思っています。それが、組織自体を強くするし、なによりも最終的には自分も楽に仕事が出来るようになると思っています。また、そういう意識がない人間は、人の上に立つ資格もないと考えています。会社は、人が働いている以上人間が財産です。その財産を少しでも生かすようにするのが教育ではないでしょうか。

偉そうなことを書いてしましましたが、週明けからもこういう気持ちで仕事に取り組みたいと思います。