一勝九敗

最近、文庫本で平積みになっている本です。
基本的にはミーハーなので、と言うより以前ハードカバーで出たときに買っていたのですが、今まで手をつけていなかったのでこれを機に読みました。

個人的には、起業家の方や社長さんが書いた本を良く読むのですが、大体「創業当時は苦労したけど今は順調です。」という内容になっていることが多いように思います。
ところが、本書はかなり柳井さんが素直に書いておられて、フリースブーム後の対応の失敗や、海外出店の失敗についても赤裸々に述べていて、そこから何を学び、如何にして立ち直ってきたのかが書かれています。
誰よりも早く動き、そして出来るだけ早い段階で失敗し(すなわち悪い点を洗い出し)、素早くそれに対応したビジネスモデルを構築してライバル会社との差をつけるやり方こそが、ユニクロのやり方であると言うことが書かれています。

個人のことを考えてもそうですが、中々思い切って失敗をすると言うことは難しい中、本当にリスクを取り続けた結果が、好調な業績になってるのだということが、理解できます。重ねて言いますけど、これは中々実践は難しい、だけど出来れば見返りは大きいのではないかと思います。

巻末には、起業家、経営者への鉄則、及びユニクロの社訓が載っていますのでそれを読むだけでも、面白いと思います。

一勝九敗 (新潮文庫)

一勝九敗 (新潮文庫)