副鼻腔炎の手術:手術から退院まで編

さて、前回から暫く経ってしまいましたが、いよいよ副鼻腔炎の手術です。

手術自体は、合計2時間弱(副鼻腔炎の治療と、鼻の穴の修正)くらいです。


1.手術前まで
事前に点滴やら喘息の治療薬の投与等を行い、前日の夜から食事無し(涙)です。
食事をとらない理由は後から分かるのですが....

1時間くらい前から種々次に着替え、エコノミー症候群を予防する為の靴下を履きます。
この靴下は、ちょっとキツメの靴下で、これで寝てる間に血の塊が血管に詰まるのを防ぐのだそうです。

手術室までは、当たり前ですが歩いていきます。
それまでに、名前を確認される事2回。(もちろん別の看護士さんから)

手術室といっても、そこはちょっとした待ち合わせエリアと、麻酔が覚めるまでに待機するエリアと手術室がずらっと並んでいる場所とナースステーションみたいなエリアに分かれていました。
他にもエリアが有るのかもしれませんが、奥の方は確認できず。

面白かったのは、手術に必要な点滴等は、一緒に付いてきてくれた看護士さんが持ってきていて、手術の担当の人(先生じゃないんだけど、助手っぽい人)に渡していた事です。
病院によって、ここら辺の事務的なフローは異なると思うのですが、こういったフローは興味がありますね。

手術室は、本当にTVドラマに出てくるみたいに、手術台の周りに色々な機械が並んでいました。
手術台に寝ると、主治医の人はまだいないのですが、助手の人や麻酔医の主担当の人が次々に自己紹介してきます。
「覚えられるか!」

そうやっていると、マスクを付けられて、数をカウントしている間に....


2.手術中
当たり前ですが、意識はないです。


3.手術後〜術後二日間
「けんぱちさーん、けんぱちさーん」と麻酔医の先生の声に反応すると、そのまま病室へ運ばれます。
朦朧とした意識の中で、主治医の先生が「成功しましたよ〜」と言ってくれました。
ただ、病室に戻っても意識は今ひとつはっきりせず、助手の先生も説明に来てくれましたが、よく覚えていませんでした。

手術後には、大きく3つの事で困りました。

1つ目
手術は、副鼻腔にパンパンにたまっていた膿を出す事がメインなのですが、出した後にガーゼをつめているので、涙腺が刺激され、常時涙が出ている状態です。
ガーゼが詰まっているという事は、鼻が詰まっている状態なので、頭はボーっとした感じで、熱も出ています。
普段から、あまり熱を出さない方なので、これには参りました。
相当な熱にならないと基本的に解熱剤は使わないので、この2日間位は、看護士さんに何度も氷枕を持ってきてもらいました。

同時に、鼻が詰まった状態だとものが上手く飲み込めないので、食欲も無くなるという状態でした。

2つ目
血が胃に流れ込んでしまったため、何度か吐き出さなければいけなかった事です。
手術中の出血分も含めて、相当量の血が意に流れ込んでいます。
血というのは、どうやら消化が悪いらしく、胃に溜まってしまうので、飲み込まないように口から出す方が良いらしいのですが、私の場合は喉の構造が変わっているのか、どういうわけか口の方には流れてこず、全部胃に流れていってしまいました。

そのため、気持ち悪くなってきて何度も血を吐き出さざるを得ませんでした。

3つ目
酸素マスクで喉がカラカラに....
手術後も暫く酸素マスクの着用を言われていましたが、これって、口の中が乾燥するんですよね。
上記のように鼻が詰まっているので、ジュースなんかも上手く飲めず、苦労しました。


4.三日後から退院
手術後に重要な作業は、鼻からの出血を物理的に止めている綿球を交換する事と、鼻の薬の吸入をする事です。

4日目にガーゼを抜いてもらう処置をしてもらいます。この日は、朝から痛み止めの点滴をしてもらい、処置に備えます。
自分では、ビックリクするくらい、ガーゼが詰まってました。ある種人体の脅威でしょうか。顔の中にそんなに空間があるのかと驚くばかりです。
ガーゼを抜いてもらうと、本当に楽になり食欲も出てきますし、本当に元気になります。

5日目から点滴も無くなるので、腕からも管が取れます。こうなってくると、徐々に元気が出てきて後は回復に向かいます。


5.退院後
この手術は、退院後が大切だとよく言われます。
重要なのは、マスクをする事と鼻洗浄をする事です。

鼻を切っているので、鼻の保湿機能が失われています。そのために、マスクをして乾燥しないようにする事が重要です。
同時に、鼻の洗浄も朝、晩に欠かさず行う事です。最初のうちは、膿みたいなものが出てきますが、それが普通のようです。気になるのであれば、お医者さんに聞いてみてください。
これらの対応を行っていくのと同時に、お医者さんにも定期的に行き、鼻のクリーニングをしてもらいます。

この辺を、さぼってしまうと折角開けた穴が塞がってしまったりするそうなので、手術よりも術後のケアが大切との事です。